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Association Franco-Japonais pour Ceremonie du the
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活動報告report

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2018.12.13 パリのジュンク堂書店で、当会の図録が販売

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パリの中心地・オペラ地区にある国内最大の日本書籍専門店、ジュンク堂様で今月から、当会の図録が販売されることとなりました。
本来当会の冊子は大学の講義向けに作成したもので、販売を目的とはしておりませんでしたが、茶道が注目を浴びている今、そのお役に立てられればとの思いで販売に踏み切りました。
当会への収益は、活動費に当てさせていただきます。

JUNKUDO
Librairie japonaise JUNKU
18 rue des pyramides 75001 Paris
Tel : 01 42 60 89 12 Fax : 01 49 27 04 84
営業時間
月曜日から土曜日
(日曜日、フランスの祝日をのぞく)
10:00から20:00まで


2018.12.06 東京タワーにおける茶会

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12月6日、東京タワーにおいて、史上初の試みとなる、大茶会が開催されました。
午前の部は、地上250Mにある特別展望台・トップデッキにおいて開催されました。
会場の広さの都合で、人数が限られての開催となりましたが、10年前に開催した150M大展望台の茶会とはまた異なる趣向で行われ、当会所属作家の4人木村英昭(備前)・田原崇雄(萩)・杉田眞龍(京焼)・松林豊斎(朝日)と、来年度参加作家の亀井久彰(高取)の5人の作品が展示され、9月のエッフェル塔で行われた茶会の跡見
を兼ねた茶席としました。

9時の第1席目には東京MXテレビの後藤会長様及び伊達社長様、松竹株式会社の武中専務をお迎えし、第2席目には、内閣官房副長官・西村康稔様と、久留里藩黒田家14代当主・黒田英志様の御成を仰ぎ、黒田様には重臣家の田丸家がお供をされました。

また、サプライズとして、東京タワーの前田社長による点前も行われました。
その後も外務省からは藤原大使、岡村大使ご夫妻の来駕や、本年6月のロンドンでのイベントににご尽力をくださいました林前文部科学大臣夫人の林裕子様や、東京タワーにゆかりの深いリリーフランキー様や、産経新聞社の熊坂会長様、セイノーホールディングスの田口会長様等、東京タワー、及び当会にゆかりの深い皆様をご来賓にお迎えしました。
この午前の部は本年12月23日に開業60周年を迎える東京タワー様の記念すべきイベントとして開催され、展示会場では各所属作家の解説が行われ、ご来場いただいたお客様にも喜んでいただくことができました。
今回の開催に当たりましては日本電波塔株式会社の前田社長様、及び展示ケースの協賛提供をくださいました株式会社山元の山元社長様の多大なるご支援の下で実現となりました。


2018.11.12 バルセロナ総領事公邸での茶会

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事務局です。
在バルセロナ日本総領事館のFacebookにて紹介されましたのでシェア致します。
詳細は改めて報告させていただきます。


2018.11.06-07 グルノーブル大学の講義

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11月6日と7日、4回目となるグルノーブル・アルプ大学での講義を今年も開催しました。
今年のテーマは萩焼。萩焼深川窯の田原陶兵衛工房の田原崇雄(当会副代表)による紹介が行われました。昨年に引き続き、今年も2日間です。
これまでテーマとしてきた他の工芸品とも異なる歴史と製法を日仏対訳で行い、翌日は在リヨン領事事務所様のご支援により森宗勇(当会代表)が裏千家の御園棚を用いてデモンストレーションと、11月に入ってちょうど口切の季節になった事もあり、抹茶の成り立ちについての講義。
新宿青松園様の抹茶で鵬雲斎大宗匠様のお好みによる抹茶「濤声の白」を用いて、日本出発直前の10月末に碾きたてのフレッシュな抹茶を聴講生にお楽しみいただけました。
残念ながらフランスで新鮮な抹茶を手に入れるにはまだ厳しい状況があり、蛍光色に近い眩しい緑色に、多くの学生さんが驚き、感銘の声が聞こえました。
来年に向けた新たなアイデアも生まれ、この企画は第5回に向けて新たに始動します。
東先生、代田先生をはじめとする教授陣と領事事務所様に心より御礼申し上げます。


2018.11.19 萩焼と茶道 in Paris

活動報告写真日仏茶道交流会では本年最後のパリ企画、萩焼と茶道のイベントをオペラ地区の兵庫県パリ事務所様で開催中です。同事務所様では2016年以来パリでの開催地としてお世話になっております。
萩焼・田原崇雄の作品を展示。リヨンやグルノーブルでも展示しきれていない作品が並んでいます。また添釜席では兵庫県国際交流協会様のリクエストにより正雅堂文庫の蔵品より播州地方の大名道具を用いた茶席とし、茶箱点前による呈茶席を設けています。
軸は少し硬いですが播州赤穂藩6代藩主森忠興公の「君子、人を愛するを以って徳となす」。
フランスが標語とするLiberte, Egalite, Fraterniteにちなんで、
自由な茶席、平等のお茶、そして友愛をお軸に見立てたテーマにしています。
昨日は多くのお客様にご来場をいただき、本日も11時から開催しています。
初日には今春に退任された黒井前副所長もお祝いに駆け付けてくださり、萱嶋所長より永年勤続の表彰がありました。黒井様には9月のエッフェル塔でも大変なご助力をいただいております。
協力:藩老森家正雅堂文庫。


2018.11.05 リヨン市庁舎における茶会と萩焼の展示

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日仏茶道交流会では11月5日、欧州7番目の経済都市圏と言われるリヨン市の市庁舎に於いて、ジャポニスム2018を記念して萩焼と茶道のイベントが開催されました。
開会冒頭では鵬雲斎大宗匠様よりお預かりした「松無古今色」の色紙を正面に飾り、当会の森宗勇代表の亭主、菅井宗暢理事の半東によるデモンストレーションと、森・田原崇雄副代表による講演を実施ました。
森は抹茶の歴史について、続いて田原は萩焼の話と13代続く萩焼の名家・田原陶兵衛家について講演されました。
会場となったリヨン市庁舎・赤の間は大正天皇のお后である貞明皇后が関東大震災の支援をしてくれたリヨン市民へのお礼品となる壺が飾られた、日仏友好の拠点となる通常非公開の広間で、9月に皇太子殿下のフランスご訪問でも一役買った舞台として知られました。
10月2日の市長辞任によりLoic GRABER文化担当副市長が主賓となられ、在リヨン領事事務所からは長澤領事、また中国総領事をはじめとする在リヨンの外交団が出席、東京からもご来賓を迎えて開催されました。
先述の大宗匠様ご染筆「松無古今色」は、日仏の長い友好歴史がまったく変わらないことを表し、茶杓はフランス人老師で欧州唯一の禅寺、臨済宗妙心寺派・碧巌山正法寺住職TAIKAN JYOJI老師の作を用いました。銘はリヨンに因んで「絹の街」。竹はリヨンと関係の深い富岡製糸場がある、群馬県富岡市産の竹で作られています。
9月にパリに展示された伊藤若冲の動植綵絵に因んで、野々村仁清の鳥香合を飾り、茶碗は12代田原陶兵衛と、当会理事の松林 佑典の色絵朝日焼を用いました。また、備前は当会副代表の木村 英昭さんの作品も用いています。


2018.10.31 マルテル伯爵家の茶会

活動報告写真日仏茶道交流会では10月29日、日仏交流160年を記念して、ブルターニュ地方モルレー郊外にあるマルテル伯爵家(家長ピエール・ド・マルテル侯爵)において、同家伯爵夫妻ならびに親族を中心とした茶会を催し、代表の森が列席者に一服を差し上げました。
マルテル伯爵家は戦前の近衞内閣時に駐日フランス大使として東京に駐在したダミアン・ド・マルテル伯爵の一家であり、日仏友好のきっかけになればとの伯爵家からの招請により、今回の実現となりました。


2018.09.14 エッフェル塔茶会

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日仏茶道交流会では去る9月14にち、日仏160年を記念する文化事業「ジャポニスム2018」の中核イベントとも言われる、エッフェル塔の日の丸ライトアップに併せて、エッフェル塔展望台のホール「サロン・ギュスターヴエッフェル」に於いて茶会を催しました。
当会FBをご覧いただき、東京、大阪、岡山、秋田の方がパリまでお越しくださいました。

夕刻のレセプションでは
木寺駐仏日本大使ご夫妻、ガウディルレ・エッフェル塔社長、イエットマン・エッフェル家、日本政府観光局の中山所長、そして東京タワーの前田社長にご登壇を賜り、丁重なるご祝辞を賜り、デモンストレーションに於いては5?のお茶を差し上げました。

駐仏シンガポール大使ご夫妻、駐仏日本大使館より樋口公使ご夫妻、ブルトウイユ侯爵の名代で嫡男の同伯爵ご夫妻、マルテル伯爵夫人、ヴェルサイユ宮殿よりフランソワ・エスピナスご夫妻、シャルトル大聖堂よりローラン・ブイ氏など多数のお客様に御来駕をいただき、松竹株式会社の武中専務には、眼下シャイヨー宮で公演中の松竹大歌舞伎のご宣伝を込めた歌舞伎風の音頭による乾杯のご挨拶を賜りました。

構想9カ月、日仏両国の関係機関をはじめ、エッフェル塔様と東京タワー様の全面的な協力を賜り、ルボン弁当様、パリトラヤ様、新宿青松園様、三菱ケミカル・クリンスイ様・山元様・グローバルハート様など、15社の企業様のご協賛を賜り、実現となりました。
また、エッフェル塔創建当時の万国博覧会で出陳をされていた鎌倉彫・博古堂様の特別出陳、日本政府観光局様と東京タワー様のブースが、大きな華を添えてくださいました。

去る3月に裏千家前家元・鵬雲斎大宗匠様より当会が拝受した色紙額を掲げ、当会理事の作家4名による作品を展示・会記に含めた道具組で席を作りました。
裏千家淡交会ベルリン協会の菅井宗暢先生とお社中様の強力なバックアップを受けて開催が成りました。菅井さんのお力が無ければこれは実現に至らなかったと思われます。遠路ベルリンから運んでくださいました本畳に御園棚、お手製の簡易床は大変助けられました。
この事業に関わってくださいました全ての皆さまに心より御礼を申し上げます。

2018.09.06 在カメルーン日本大使公邸における茶会(外交団向け)

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岡村大使ご夫妻の主催による茶会が9月11日に日本大使公邸において行われ、カメルーンの閣僚(Alamine Ousmane MEY経済・計画・国土整備大臣閣下ご夫妻、Youssouf Adidja ALIM初等教育大臣閣下、Aboubakary SARKI牧畜・漁業・畜産大臣閣下、Louis-Paul MOTAZE財務大臣閣下、イスラム圏担当外務副大臣)在ヤウンデの外交団約30名が招かれました。

岡村大使によって茶道の説明と紹介がされ、そのあとで森による御園棚の点前によるデモンストレーションを行いました。 正客役として岡村大使夫妻が飲み方を実演し、外交団長であるガボン大使をはじめ招待客がこれに倣って一碗のお茶を楽しみました。

デモンストレーションの後は、列席者が順番に呈茶席に参席くださり、抹茶と羊羹をお召し上がりになりました。その後、別室のカクテルにおいて歓談の場が設けられ、御列席者様の感想を伺うことができました。

とくに財務大臣、経済大臣、漁業大臣に於かれては呈茶会場までお戻りになられて、点前座の設えにご関心をお寄せくださり、茶道具等に関するご説明を行いました。 ヴァチカン教皇特使からは、大宗匠によるヨハネパウロ2世聖下との交流について話題が及び、英国の高等弁務官(英国大使)からは、かつて大宗匠の講演を聴講した経験があり、深く感銘を覚えたとのお話を賜りました。


2018.09.05 「日本の日」イベントにおける茶道紹介(カメルーン共和国)

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在カメルーン日本大使館の文化事業として、この日は「日本の日」と題されたイベントをヤウンデ市内のジュガパレスホテルにおいて開催されました。

国費留学経験者や、カメルーンの教育関係者が中心に約150名が参席され、岡村大使のご紹介の元、茶道についての基調講演と、御園棚による点前を行いました。

前段の基調講演では、初めて抹茶に触れるカメルーン人が大半であることを考慮し、抹茶の伝来と製法について紹介しました。
当地における茶飲の慣習は西欧諸国の統治時代からの影響が大きく、その種類はコーヒーと紅茶が主体であり、これまで経験したアルジェリアのミントティーなど、独自に発展した茶葉の文化がないこともあり、抹茶の紹介は重要であると考えていました。

八十八夜で摘まれて加工された茶葉が、秋11月に開封されて石臼で挽かれるまでを解説したところ、その膨大な手間をかけているのに、得られるのは微量に収穫される抹茶の量と知り、非常に贅沢であるとの感想をいただきました。

続いて、これらのプロセスを経て作られた抹茶を御園棚のデモンストレーションにおいて点てて出すという実演を行いました。 正客は岡村大使が、次客に大使夫人となり、以後、参席者全員に対してお茶を差し上げました。



2018.09.04 大使館員家族向けの茶会と茶道紹介(カメルーン共和国)

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カメルーンでの最初の茶会は、日本大使館の岡本医務官宅において、大使館職員の子女を集めて行いました。外国を訪れて初めて行う茶会と茶道紹介が奇しくも日本人を相手にするものとなりましたが、小学生を中心とした子供たちを相手に、茶箱による点前と、茶道についてのお話を実施。

お茶は抹茶を飲むだけではなく、茶道に用いる道具、お菓子、掛け軸についてなど、抹茶単体だけではない、総合的な視点による楽しみ方があるということを中心にお話をしました。当日は重陽の節句であったことから、カメルーン産の菊が当地の陶器に活けられ、鵬雲斎大宗匠よりお預かりした色紙「松無古今色」を掛けました。

14名の子供たちがお菓子と抹茶を楽しみ、お菓子はもちろんのこと、抹茶も残らず召し上がり、講師からお代わりを声掛けたところ、全員が元気よく手を挙げられ、各員2服のお茶を楽しまれました。

終了後には保護者である館員の皆様にもお茶を差し上げ、辞する際には子供たちより記念品を頂戴しました。

保護者様方からの反響として、(小学生くらいの世代では)日本にいるとお茶の世界に触れる機会も少ないので、このような機会でお茶をいただけることは、海外に駐在するものとして非常にうれしい、とのお言葉をいただきました。最近では幼稚園においても茶道の紹介が行われている例があるなど、千葉市や習志野市の茶道連盟等よりも聞き及んでおり、学校茶道も多く普及しておりますところ、さらなる普及が必要であることを改めて認識いたしました。


2018.08.25 国際連合協会総会へ出席

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日仏茶道交流会では8月25日、都内で開催された日本国際連合協会の総会に出席し、同協会の会長であり、茶道裏千家前家元・十五代 鵬雲斎千玄室大宗匠へ、去る3月に賜りました褒賞の御礼と、来る9月に実施するサブサハラアメリカ(サハラ砂漠以南のアフリカ)で行う茶会と、エッフェル塔に於ける茶会の実施についてご説明を実施しました。 勢顧問、森代表をはじめ、木村副代表、今井監事、森監事に対して、大宗匠より数々の激励のお言葉を賜りました。 また、昨年に引き続いて外務省総合外交政策局審議官の大鷹正人大使へのご報告をさせていただき、同様に激励のお言葉を賜っております。


2018.09.05 カメルーンにおける茶会(市民向け)

活動報告写真日仏茶道交流会では10月29日、日仏交流160年を記念して、ブルターニュ地方モルレー郊外にあるマルテル伯爵家(家長ピエール・ド・マルテル侯爵)において、同家伯爵夫妻ならびに親族を中心とした茶会を催し、代表の森が列席者に一服を差し上げました。
マルテル伯爵家は戦前の近衞内閣時に駐日フランス大使として東京に駐在したダミアン・ド・マルテル伯爵の一家であり、日仏友好のきっかけになればとの伯爵家からの招請により、今回の実現となりました。


2018.06.22 在英日本国大使館における茶会と維新関係史料の展示

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6月22日、ロンドンの在英日本国大使館において開催された維新150周年記念国際シンポジウムにおいて、呈茶席を担当致しました。
幕末に5人の長州藩士、即ち長州五傑と19人の薩摩藩士がロンドンに留学し、その後の明治維新に大きな影響を与えました。今回は山口大学、鹿児島大学、そして長州五傑が留学をしたUCLの共催で開催されました。

シンポジウムの冒頭では安倍総理および林文科大臣のビデオメッセージが寄せられ、山口大学の林特命教授と三浦副学長、ならびに鹿児島大学の中尾教授などによる講演が行われました。

当会が担当した茶席の道具組は、400年前の古薩摩を鹿児島の美術館からこのために空輸されてきました。また、茶器には薩摩切子を、萩焼や薩摩焼、また京薩摩と言われた薩長にゆかりの深い道具を多用しました。茶杓は維新当時の裏千家家元であった玄々斎精中居士の物を用いました。

茶筅は、当会では半ば名物となっている国旗柄の色糸茶筅で、谷村丹後さんの作品。
当会役員からは、萩焼作品はもちろんのこと、日英両国の土を練りこんで焼かれた茶碗や、白薩摩を意識した京焼作品、武骨さを感じる備前の道具も登場しました。
維新史料の展示会場では、長州五傑のひとりで、今回新発見史料とて注目を浴びている伊藤博文の岩倉使節団随行時の欧州書簡が初公開されたほか、現存2点として知られる我が国最初の勲章である薩摩琉球国勲章や、明治天皇の御下賜品、幕末期の藩政史料などが出陳され、出陳者を代表して、当会の森代表が岡田駐英特命全権公使ご夫妻ならびに赤松駐英公使ご夫妻、山口大学の岡学長ならびに鹿児島大学の学長へのご説明を行いました。
当会は主にフランス、および仏語圏の国々で日本伝統工芸と茶道を紹介する事を旨としていますが、このように日本と欧州の繋がりはフランスだけには留まりません。特に今年は日西150周年やジャポニスム2018など、当会でもイベントが盛りだくさんです。今後も日本伝統工芸と茶道の普及に寄与できますよう、精進して参ります。
(写真提供:在英日本国大使館)